Kontosi 恋愛エッセイ 〜高2編 Cross Road〜




外を見渡せば春の風が気持ちよく吹いていて、
それを体に受けながら自転車をこいで高校に向かった。

今日から高校2年としての生活が始まる。
そして高校1年のときのクラスメイトと別れ、新しいクラスが発表される。
自転車を駐輪所に置いて昇降口に向かう。
昇降口まで歩いていると他の生徒はクラス替えが待ち遠しいのか走って向かっていく人もいた。
昇降口の近くまで行くと、貼り出されている新しいクラス表には何人か近くで見ていた。
担任の先生も変わるので空いているほうの表を見た。
クラス表の名前は50音順になっていて、僕は大体10番台だったのでそのあたりから探していった。









以外にもすぐ見つかった。
1年のときと同じクラスで番号も変わっていなかったから。
他のクラスメイトを見る余裕もなく担任の先生と自分のクラスを確認して貼り紙を見るのをやめてしまった。
自分が思っていたよりも緊張していたのかもしれない。



靴を履き替え新しいクラスに向かった。
クラスの前ではまだ慣れてないせいかクラスの中に入らずに廊下で友達と話している人が多かった。
僕もクラスに入ってどこに座ればいいかもわからないので荷物を持ったまま廊下にも貼ってあるクラスの名簿を見て、
クラスメイトに友達がいるか見た。
意外にも1年生のときに同じクラスだった友達が多かった。
僕のクラスは理系の大学進学を目指す人たちを中心に構成されたらしい。
時間が経つにつれてクラスも賑やかになってきた。



教室には担任の先生が入ってきた。朝の簡単なSHR(ショートホームルーム)で今日一日の連絡をして始業式に臨んだ。
僕はまだ近くの友達くらいしか話もしなくて静かにしていた。
というより、最初は気まずくて話しづらい。


堅苦しい始業式も終わって教室に戻ってきてから担任の先生から一人ひとり自己紹介をしようと話があって出席番号順にすることになった。
僕は学番が14番目で、席は前から2番目だった。
最初はみんな照れているのか一言言って終わっていた。



そして、自分は何を言おうか必死に考えているときにふと、7番目か8番目くらいに

自己紹介した人を見て考えるのが止まってしまった。

その彼女は一番前の席で通路を挟んで僕の斜め向かいで、
今まで自己紹介した人とはまったく違っていた。
一言で言えば真面目一筋で頭がよさそうだった。
話す声もハッキリしていた。






彼女が何を言ったかはよく覚えていないが、バレー部と言ったのは微かに記憶がある。
教室を出て昇降口に向かっていると、新しいクラスでも一緒になったバレー部の友達に


「彼女は彼氏とかいるの?」
とか聞いたと思う。

そしたらその友達が
「その子は好きな人いるから無理だよ」
と言われた。

(まだ好きとも言っていないのに・・・)
約1ヶ月後・・・
第二話に続く・・

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