Kontosi 恋愛エッセイ 〜小5編 初恋〜



過去に何度もさくら咲くことはなかった小学校時代。
しょせん小学生だから、付き合うとか、どこかに遊びに行きたいなどの願望は全然なかった気がします。



それは小5から小6にかけてだったと思います。
ある女性を好きになったのは。その女性はとても静かで頭がよかったです。
僕とは2年間同じクラスだったけど、特別に仲がよかったわけでもなく、
僕に対して優しかったとも思わなかったです。
けど、なぜか好きだったのです。


小6になってから、席替えをしました。
その方法は担任の先生が勝手に全員の席を決めるという強引な席替えでした。
そこで、僕の気持ちを知っていたかのようにその彼女とは隣の席になりました。
発表されたときの気持ちはビックリした気持ちと、多少の喜びでした。


けど、席替えして1日目にわかりました。
嬉しいと思うよりも、僕はしっかりとした生活を送れてなくだらしない自分を見られていると思って逆に嫌だった気持ちでした。
そんな1週間も経たないうちに彼女はただ一人席替えをしました。
後ろのほうの席で黒板が見にくいということでした。
もうその頃には僕の気持ちは周りの人だけでなく、彼女本人にもわかっていたと思います。
彼女の前で、周りの人に冷やかされたりしているうちに自分の気持ちが薄れていきました。
考え方も未熟だったので、どんどん気まずくなっていきました。


今考えると、自分の小学生の恋なんてこんなもんだったのかな?とか思っています。
その彼女とは結局仲良くすることなく小学校を卒業しました。




中学時代は学校で1度も話した記憶がありません。いつの日か彼女のことを忘れていたのも事実です。
また別々の高校に進学し、まったく会う機会がなくなりました。
そんな中、受験も控えた高校三年の時に公立の図書館で会いました。
正直、最初見たときは一瞬わからなかったけど、すぐに思い出しました。彼女も気づいてくれ、お互いの休憩時間に二人で話をしました。
お互いの進路についてのことや、小学校でのことも話しました。
こんなことは小学、中学時代には考えられなかったはずです。


何十年ぶりにあったわけでもないのに彼女は大人な感じがしました。それだけ、成長し、変わるということがよくわかりました。
それから何度か図書館で会ったと思います。でも、特別話しかけたりもせず、受験勉強をしていました。
話すことはたくさんあったけど、話さなくてもいいというか、じれったい気持ちは全然ありませんでした。
なぜかは今の自分にもよくわかりません。


センター試験の当日、確か控え室で偶然会いました。そこで、進路の話をしたところ、彼女はある国立大学に推薦入学が決まったと聞きました。
そのときはそのことしか話さなかったと思います。
新たな場所、環境で新しい生活を頑張ってもらいたいです。




そして、小学校卒業のときにクラスみんなで埋めたタイムカプセルを覚えているでしょうか?確か、20歳の成人式のときに集まって開けようと決めたはずです。




あれから約7年・・・時の流れと共に大人になっていく

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