Kontosi エッセイ〜20歳の約束〜

成人式になると思い出すことがある。

小学6年の時に卒業記念として、
担任の先生とクラスのみんなと親とで泊まりに行った。
泊まったところが廃校になった学校だったと思う。
そこはもちろん山奥だった。


夜にご飯を食べたあとに子供はもう寝なさいということになって、
寝る部屋にみんな行かされて寝ることになった。
でも、僕など含めて8人くらい寝ない奴らがいた。
小学生なのでくだらないことも飽きてしまって、
親達と先生がまだ下の部屋で飲み会をしているときにこっそり抜け出してグランドに出た。
そのときの星はすごかった。周りは街灯もないのでとってもきれいに星が見えた。
そこに先生が来た。
みんなで輪を作って話をした。
どんなことを話したかは詳しく覚えていないけど、ひとつだけ覚えている。
先生が
「みんな20歳になったら、飲みたいな〜」
と言った。
先生はかなり飲み会で飲んだらしくて酔って顔も真っ赤だった。
そのときは僕の中では20歳というのが大きく感じた。
そのときは12歳。あと8年か・・・。


もうそのときから7年経つことになる。
あっという間というか何と言うか・・・。
先生のその言葉には、きっとみんなに酒を注いでもらって差しで話したかったんだと思う。
それが先生にはそのときには夢みたいなものだったし、僕達にとっても夢だったのかもしれない。

そのときの、空を見てきれいな星とそこで語ったことは忘れないと思う。

卒業のときにもらう文集の中に、先生がそのときのことを書いているのを見て僕はビックリした。
酔っていたし、覚えてないな?と思ったから。

そして、20歳の成人式に集まったときに開けようということで、タイムカプセルも作った。
それは今どこにあるのかもわからないけど、きっとあることを信じている。

来年の成人式・・・みんなと会ってそんな思い出話をできたらいい。
成人になると責任感、社会で一人前にならなくてはなどと言われたりするけど、
それもひとつだけど、昔に返ってひとつの励みとか、何か感じることができたらいい。

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